僕は今まで、リフィニッシャーとは、洋服・バッグ・帽子などの一般衣料品を、可能な限り新品同様に修復(リフィニッシュ)させる技術者のことだと、勝手に定義してきました。

きっと、始めて聞いた方は、『リフィニッシャーって何?』って思ったことでしょう。

実はこれ、匠抜きを展開するにあたり、実際に作業する職人さんのことを、もっとイメージに合う呼称はないかと考えてできた名称なんです。

これは僕が個人的に思ったことですが、染み抜きという技術は、非常にやりがいのある仕事にも関わらず、古いイメージがあり、若者には魅力的には写らない。もっと、若い人に感心をもってもらって、昔からあるいい技術を埋没させず、継承させることはできないのかなぁ〜。なんてことも考えてできたものなんです。

でも、何もこれ、染み抜きだけに限らず、いろいろな各分野でも必要なことだと思ってます

モノが溢れてる現代では、個人がそれぞれの価値観のようなものをもって多様化してきてます。モノだけじゃなく、情報も溢れてますから、それぞれがそれぞれのコダワリを持ってますよね。

何でも使い捨てに走る人がいる一方で、LOHAS(ロハス)に代表されるような意識を持つ人達も増えてきている。これは一昔前のエコとは違う動きですよね。節約と言うより、愛用とか愛着とかいうのが近いんじゃないでしょうか。

ただ、これも個人的な意見ですが、そういう動きに対してのサービスがまだまだ不足しているように思います。いってみれば、これは一つのビジネスチャンスではないでしょうか?ただ儲けるためだけのビジネスチャンスというわけではなく、利用者・提供者・技術者、それらを取り巻く環境がチャンスだと思うんです

一つの具体例を挙げますが、

この前、ある靴修理工場に行ったのです。そこにはまだうら若き女性が3名ほど働いていました。そのうちの一人は、地元でもトップクラスの某国立大学を卒業して入社してました。

聞くと彼女、『ものすごく楽しいです!』 って。

で、そこの社長曰く、『昔じゃ考えられない。。。』

 

これはまた、大きなくくりで言うと、2007年問題に象徴される団塊世代の大量退職を控え、日本のものつくりの現場から『職人技』が消えることや、『ニート対策』にも有効ではないかと思います。もっというと、技術立国日本みたいな。

そういった意味も含め、リフィニッシャー(=修復させる技術者)という存在が、もっと様々な分野でそれぞれ活躍できるようなマーケットができればいいですね。そして、リフィニッシャーが社会的地位を確立できたら更にいいですよね

そしてその中からきっと、お客様から支持され、その人を目指すべく若者が後を絶たない、カリスマのような存在も出てくるでしょう。

いや実は、単に僕が知らないだけで、各分野ではもう存在してるのかも知れませんね

誰か、そういった方々をご存知でしたら紹介してください(笑)

一緒に暴走していきましょう